人生100年時代というけれど

認知というなかで、実母は今年6月95歳の誕生日を迎え旅立ちました。

最後の1年は認知症専門病院に入院、そのまま施設入所となり、最後を施設で看取っていただきました。

連絡がきてすぐに駆け付けつけると、バタバタバタバタせわしい様子、ほんとに少し前でした・・と

心残りでした。最後は私が見てあげるからって言ってたのに・・・

最後まで一緒にいてあげることもできず、ほんとごめんなさい・・・

瘦せ細った母に触れながら涙がとまりませんでした。

頭も身体も健康で人生100年を迎えられたら、真に人生を全うしたといえるけれど 

母は幸せな人生だったのだろうか・・・

最後の一年は悲しい顔をする母しか面会で見ることがなく、ほんとに一度も笑顔を見せてくれず、

ほぼ寝ている母の姿しかありませんでした。

昨日母の施設から今年旅立たれた方のミサを行うとの連絡を受け、

母のボーンネックスレスをつけ妹と参列してきました。

亡くなった一人ひとりの思い出をスライドとともに話していただきました。

なんとそこには母の可愛い笑顔がありました。嬉しそうに微笑んでいたのです。

心救われました。たったその一枚の写真に。

スタッフの人には

母もそんな笑顔をみせている時間があったことに。

楽しい感情もあったことに。

ミサに呼んでいただいたことに感謝でした。

ほんとに市内で一番の評判のいい施設といわれる理由もそこにあるのだと。

施設長をはじめスタッフ全ての方の入所している人にかかわる様子、

家族に対しての気遣い、

その笑顔には優しさがあふれ、

温かくお世話になって母もきっと幸せだったと思えました。

そんな施設が増えてくれますように。