介護を終えて

介護って実際大変です。

引取り始めた頃にわからないわからないと泣く母を

自分自身がわからなくなっていることがわかっているから悲しいのだと感じたし、

認知といえど感情はあるのだと強く感じました。

一度はおむつのぱっどをトイレに流されました。

夜中にさわぐ声を聞いて駆けつけると

なんと便器から水があふれ、水浸しになっていたのです。

お母さんだめじゃない!詰まっちゃるじゃない!!と怒りながら

トイレに引っかかっているパッドをみて流れた多大変と

ためらうことなく素早く素手で便器の中のパッドを取り除いてました。

汚いとかそんな気持ちは全く感じず、素手で・・

自分でもびっくりでしたが、

その時、母は私じゃないとしきりに訴え続け

着替えさせ寝かせたことも。

今になってみればもっと優しく接してあげることもできたかなって

認知症も人も怒られてるのは感じるそうです。

面白いこともありました。

皆でテレビを見ていて主役の女優さんを指さし

娘の私が出ていると急に言い出したことがありました。

恥ずかしすぎて誰なのかは言えないけれど

そんなに可愛い人と間違えてくれるの?と気分が良くなって・・

私も単純です。

でもある時、私はあなたの娘だよっと話すと

もっと若くて可愛かったって言われてしまいました。

あらためて歳をとってしまった現実に

時の流れの速さを感じました。

 

認知症は様々な原因で記憶や思考などの認知機能が低下し、

日常生活に支障をきたすことをいいます。

認知症には種類があり、症状の進み方や原因は種類によって異なり、

母の場合は認知症の中で最も多いアルツハイマー認知症でした。

アルツハイマー認知症では脳に異常なたんぱく質がたまり、

脳の神経細胞の数が減少していきます。

薬もありますが、遅らせる効果のある薬はやっと出てきたようですが、

治すものはなく、一度なってしまったら・・

ただ

沢山笑って、介護って楽しいじゃんって感じながら過ごした日々でした。

それから4年後、お寿司屋さんに食事に行った時のこと

母は自分の食べてるお皿に残っているお寿司をみて言ったのです。

人の食べ残しを私に出すなんてひどい店だと。

もちろん周りに聞こえてたと思います。

板さんはびっくりした顔してましたから。

私は食べた気がしませんでした。

早く帰りたい。お願いだからもの何も言わないで!!と

ごまかそうとしてもその言葉を繰り返すので、いたたまれませんでした。

それからというもの外食でかけることができなくなりました。

家でもご飯を手でこねこねし始めたり、

一度も下着を汚さなかった母がおむつを明らかにしているのに

取り替えさせてくれない、デイサービスに行くことを拒むようになり

仕事をしている手前、行ってもらわないとどうしようもなく

無理やりのような形になってしまったこともあり、

自分たちやデイサービスのスタッフさんにも手を挙げるようになってしまいました。

当然イヤなことをさせられてるわけで暴れる子供と一緒です。

毎日がほんとにたいへんでした。

この続きはまた明日に

とりかえさせなくなりました。